お母さんと助産師さんの両立?私のリアルな働き方。

訪問看護ステーション

こんにちは。2児の母であり、訪問看護ステーションで働く助産師のかこです。
普段「助産師さんって、子育てしながらだと大変じゃない?」なんて聞かれることが多いのですが…。

やっぱり大変(笑)
ただ、今の職場にはとても助けられながら、子供との時間も大切にして働けているなぁと感じています。この記事では、実際に子育てをしながら働いている私のリアルな日常をお伝えしつつ、訪問看護というお仕事の働き方の柔軟さや、訪問看護ならではの働きやすさをご紹介します。

今の私の子育てのリアル ~1日のスケジュール~

現在、私はお仕事の日の1日をこんな感じで過ごしています。

時間内容
5:00母、一足先に起きてお仕事の準備開始
6:00子ども達起床、朝ごはん、今日の準備
7:15娘ちゃん小学校へ送り出し
7:45息子君保育園へ送り出し
8:00勤務開始
16:00勤務終了 学童・保育園へお迎え
17:00子供たちは宿題・まったりタイム、母は夕食づくり
18:30夕食、片付け
19:30youtubeで子供たちと体操タイム、お風呂
21:30就寝
22:00夫さん帰宅すると、夫さん夕食・洗濯。(母と子供たちは爆睡)
つぶやき
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改めてスケジュールを書いてみると、私自身しっかり寝ていました。
これは夫さんも子供たちを寝かしつけると絶対に起きられない!という共感のもと、成り立っています。以前、寝かしつけた後に夜中2~3時に起きて家事をしていましたが、体調が悪くなることが多かったのです…。

訪問看護という働き方の魅力 

訪問看護の働き方「魅力No.1は、働く時間の自由度の高さだと感じています。

勤務時間

私の働くステーションの日中営業時間は8:00~17:00。その時間の中で、自分が働きたい時間や条件を相談し、契約をしています。
勤務形態の選択肢は、フルタイム正社員・時短正社員・パート、があります。それぞれ週何回働くのか、一日の勤務時間は何時間にするのか、週何時間の勤務にするのか、オンコールありなし等々、多様に選べるシステムになっています。

助産師の働き方と言えば、2~3交代制、夜勤ありの勤務がスタンダード。特に病院や産科クリニックでは、昼夜問わずお産の対応が必要なため、常に一定数のスタッフが必要になります。また、急変や緊急帝王切開など臨機応変な対応も求められ、なかなか時短やパート勤務を含めたシフト調整は難しい現実がありますよね。
産後に助産師として復帰したい、と思っても「夜勤はできない」「定時で帰りたい」という希望があると、勤務できる職場が一気に限られてしまうのが現実。

つぶやき
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私は助産師として、お産を取りたい!気持ちもありましたが、自分の出産後に、育児の大変さを痛感。産後のママたちに寄り添いたい気持ちと、わが子との時間も大切にしたい気持ちが高まり病棟勤務を諦めました。

とはいえ、すべての助産師が夜勤をして働き続けられるわけではありません。パートや日勤のみでも活躍できる職場や、訪問看護・自治体での産後ケア事業など「夜勤がない助産師の仕事」も少しずつ増えています。
それぞれの理由で夜勤が難しい方でも、助産師としての知識や経験を活かせる場がもっと広がっていったらいいなと思っています。

残業

以前、私はクリニックの病棟で助産師として働かせていただいていました。そこでは、2交代制で時短やパートとしての雇用はなし。記録等が終わらなかった場合やお産があった際は、職場に残って残業でした。(定時で上がれないのは辛かった…)

訪問看護ステーションでは、残業をするとしたら「記録」があります。
ただ病棟の勤務と大きく違うところは、タブレット記録している事業所であれば、持ち帰っての作業ができるところ。家事、育児の合間や子供を寝かしつけた後、朝ちょっと早く起きて、と時間のすきまに残業を終わらせることができます。

つぶやき
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保育園や学童、習い事の時間に合わせたり、残業遅くなっちゃった!」がなく、いつも同じ時間に迎えに行けるのは、やっぱりお互い嬉しいです。

緊急事態!家族の体調不良

お子さんがいらっしゃって、働いているお母さんの一番の悩みは、これではないでしょうか?
普段以上に、心も身体も削られ、有給はどんどん消えていき、職場には申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

訪問看護ステーションでは、悩みゼロ!とはさすがに言えませんが、かなり臨機応変に対応していただけるのと思います。
急遽その日の予定していたスタッフが行けなくなった際は、同日に勤務している他のスタッフの空きがあれば、入れ替えをして対応できます。どうしてもその日で対応できなければ、利用者様に訪問日程の振替えをお願いすることもあります。

また、私の職場では、お休みの取り方も午前休み、午後休みという半日休みだけでなく、時間単位での時間休という取り方も可能になっています。急遽早めに帰りたいときや合間に病院の受診をしたいとき等にも使えて、一日のスケジュールの選択肢が増えます。

実はありがたい?事業所にいない気楽さ

これはちょっと意外に思われるかもしれませんが…、私にとっては人間関係の気楽さも働きやすさの一つになっています。
訪問看護のお仕事は、自宅から直行直帰ですぐにそれぞれの訪問先に向かい、数件の訪問をこなしながら必要があれば事業所に立ち寄るという流れ。情報共有はチャットツールや電話、記録を通じて効率的に行ったり、お昼休憩は車の中で一人で過ごすことも多いです。
(※ステーションによっては、朝の申し送りのために一度集合する場合もあります。)
つまり、一日の大半を「ひとり」で過ごす働き方。この「誰かとずっと一緒にいない」ことが、思っている以上に心の負担を減らしてくれます。

つぶやき
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「つかず離れず」適度な距離感の人間関係が心地よく、今の私にはあっていると感じています。
私と同じように関係性が必要以上に濃くならないことが、むしろ安心感になる人もいらっしゃるのではないでしょうか?

ただ、一人で過ごすということは、一人で抱え込んでしまいがちという面もあります。お仕事は楽しいこと、嬉しいことだけではなく、怖いこと、悩むこともやっぱりあります。
そんな時は合間に事業所に立ち寄るようにもしています。ネガティブな気持ちはそのまま家に持ち帰るのではなく、他のスタッフに話を聴いてもらう、和らげてもらう。ポジティブなことも積極的に共有して、嬉しい気持ちを持ち帰る。そんな時間も大切にしています。

まとめ

子どもが小さいうちは、「働きたいけど無理かな…」と感じる瞬間もありますよね。
私自身まだまだ試行錯誤して、学びながらの毎日ですが、訪問看護に出会えたことで“母としての私”と“助産師としての私”、の両方を大切にできていると実感しています。

人それぞれ、ライフスタイルによって働きやすい方法は異なってくると思います。この記事で「子育てをしながら、こういう働き方もあるんだ」と思っていただけたら嬉しいです。

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