少し前の、真夏のお話。
「お母さん、私の足って、毛多い方?」
小学2年生の娘ちゃんにそう聞かれて、ちょっとドキッとした瞬間がありました。

私は中学生のころに悩んで、初めて剃刀を使って剃った記憶があります。どんな剃刀を、どんな風に使ったらいいのかも分からず、とりあえず買ってみた剃刀を使ってヒリヒリした思い出。
夏の半ズボンやプールの授業で「足の毛」見えますものね。
私はこの時、助産師モードで「毛多い方だった?」「気になったんだね」と傾聴。
でもやっぱりやっぱり、気になるよね、毛!!!なんとかしてあげたい。
「どんなものがあるか調べてみるね」と言って、その場は終わりました。
というわけで、今回は毛についてになります。
小学生にすね毛が生えるのは普通のこと?
第二次性徴期
まず安心してほしいのは、小学校低学年くらいから体毛が目立ってくるのは成長の一部で自然なことだということです。
すね毛をはじめとする体毛は、ホルモンの働きで少しずつ濃くなっていきます。このホルモンの影響が出てくる時期を「第二次性徴期」と呼んでいます。
時期は女の子で8歳~10歳ごろ、男の子は10~14歳ごろから始まると言われていて、時期が少し変わってきます。どちらにも言えるのは「毛が濃い、薄い」は個人差が大きく、早く出る子もいれば、ずっと目立たない子もいます。
ツルツルの子どもの体から、毛が生えた体へのギャップ
第二次性徴では、胸のふくらみや、声変わり、匂いの変化もありますが、こと、毛が生えてくることに関して特に不快に感じたり、受け入れにくいと感じる子は少なくありません。
ツルツルの子どもの体だったのに、毛が…と、気づいてしまった時は、違和感や戸惑いを生みます。
日本では大人でも「毛がない方が美しい」「ムダ毛は処理すべき」という価値観が広く浸透していることもあり、発毛=恥ずかしい、隠したいと感じやすくなるかもしれません。
実際に私自身、美容にそこまでこだわりのない人間ですが、過去に脱毛サロンに行ったことがあります。
性教育として話をしたいこと
体の変化を肯定的にとらえられるように
体の変化に子どもが気づいたときに、保護者がともに体の変化を一緒に喜んであげられるようになるのは大切だなと思います。
娘ちゃんはよく、「お母さんは小学生の時どうだった?悩んだ?」と聞いてくれます。私は、正直にその時の状況や悩み、上手くいかなかったこと、上手くいったことなどを話すようにしています。
今回の毛の話のときには
「実は、お母さんは肌が白い方だから、毛がすごく目立って嫌だったんだ。だからお母さんのお母さんに内緒でこっそり剃刀を使ってみたら、ヒリヒリしちゃって失敗したなぁって思ったこともあったよ。」
なんて話をしています。
そうすると、娘ちゃんも悩んでもいいんだ。毛も生えたりするのは変なことじゃないんだと、すんなり納得できたような様子でした。
一緒に体の変化を共有して、受け入れて、その受け入れてくれるような大人と同じように自分の体も変化していくと思えると、自分の体を肯定的にとらえられる一つの方法になっていくのかなと思います。
自分の体のことは自分で決めていい
子ども自身が毛のことで悩んでしまうようであれば、「まだ子供だから」「処理は危ないから」と大人側で決めるのではなく、子ども本人に具体的に話をして、自分で選んでもらうのもいいかと思います。
話す内容としては、
・毛の処理方法の選択肢
・正しい自己処理の方法や注意事項
になるでしょうか。
安全なケア方法
では、一番はこれ。具体的なケア方法は何を選んでいくといいのかというところ。
※ここで紹介するのは、一般的に知られている方法であり、医学的な推奨ではありません。安全面に不安がある場合は、皮膚科や小児科などの専門家にご相談ください。
電動シェーバー、カミソリ
・電動シェーバーは、刃が直接肌に触れないようなものもあります。カミソリほど肌の負担は少なくなります。デメリットは準備費用がかかり、剃り残しが出やすいところ。
・カミソリは、一番安価で手に入りやすいメリットがあります。デメリットは肌の負担が大きく、加減が難しいこと、肌トラブルの原因になりやすいこともあります。
★注意★
シェーバーや剃刀の場合は、刃物になります。衛生面等考えて、誰かと共有してはいけないことをお伝えくださいね!
除毛クリーム
・電動シェーバーやカミソリのような傷ができることがないため安心感があります。デメリットはクリームの成分がその子の肌に合う合わないがあると思いますので、注意が必要になります。
毛抜き
・眉など、1本ずつ細かく処理したい部分には向いています。デメリットは広い範囲には向いておらず、痛みも伴います。
清潔、保湿は忘れずに
・子どもの皮膚は意外と乾燥していることもあり、毛を処理する数日前から保湿をしていくことも肌トラブルの予防の一つになります。
・剃った後も保湿を忘れずに。
まとめ
・小学2年生のすね毛は、成長による自然な変化。
・この時期の体の変化は、性教育の良いきっかけになるかも!
・ケア方法については参考程度にご紹介させていただきました。
お母さん、お父さんの「大丈夫だよ」という一言が、子どもの安心にまた一つ繋がりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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