もうすぐ3歳の息子君は、ただいま“野菜との距離感”を育てている真っ最中。母としては食卓に野菜を並べつつも「ごはんの時間は楽しく過ごしてほしい」という思いで無理強いせずに見守るスタイルを続けています。
とはいえ、少しでも食べられた日には「きたー!」と心の中でガッツポーズをしてしまうのが母心。
実は、子どもが野菜を苦手に感じるのは“わがまま”ではなく、発達上とても自然なこと。助産師としての経験からも、子どもは大人より味に敏感で、苦味や酸味に反応しやすい時期があります。
今回は、そんな息子君が日々の工夫の中で「ブロッコリー食べれたよ!」と胸を張った、ほっこり成長エピソードをお届けします。
ごはんは“楽しい時間”であってほしい。我が家のスタンス。
母として、できるだけ野菜料理を食卓に並べつつも、「ごはんの時間は楽しく過ごしてほしい」という気持ちはずっと持っていたいなと思っています。
無理に食べさせるというより、「いつか食べる日がくるだろう」と信じて見守るスタイルで息子君と過ごすように私自身、我慢しているんですが…
…やっぱり少しでも食べてほしいのが母心なんですよね。
そんな中で、息子君がいままで“工夫に工夫を重ねて”クリアしてきた野菜メニューがこちら。
- 豚汁
野菜の歌を歌いながらテンションUP!毎回「♪ごーぼーうはにょーろにょろ~」と熱唱しながら、気づけばお椀が空っぽに。 - 鳥五目ご飯
野菜を小さく刻んで混ぜ込み作戦。味が好みだったようで、想像以上にすんなり完食。 - 野菜メンチカツ
揚げ物の魔法を借りながら、野菜とも気づかずパクパク食べた瞬間に母は小さくガッツポーズ。 - カレー、キーマカレー
みんなの味方、カレー先生はやっぱり強い!香りの力もあって、大きめに切ってある野菜もたべられましたー。
今、挑戦中のブロッコリー。
そして、今、チャレンジ中なのが、「ブロッコリー」。
マヨネーズにつけてみたり、ドレッシングを変えてみたり、娘ちゃん(ブロッコリー好き)が隣でお手本になったり…。食べる日もあれば、存在を無視する日もあります。
でも、これは「好き嫌いの問題」だけではなく、実は子どもの発達として自然なことなんです。
なぜ子どもは野菜が苦手になりやすいの?
助産師としてよくお話するのですが、子どもは大人より味蕾(味を感じる細胞)が多く、味に敏感。
さらに本能的に
- 苦味=毒かもしれない
- 酸味=腐っているのかもしれない
- 甘い=安全!エネルギー源!
と反応するように、生まれつきプログラムされています。
だから、野菜の苦味や青臭さに慎重になるのはわがままというより“生きものとして正常な反応”なんですよね。そう思うと、食べなかった日も“成長の途中なんだな…。まぁいっか。”と、納得の上、見守れる気がしています。
保育園での小さな成功!先生の一言が息子君の背中を押してくれた日。
そんなある日、保育園の給食でもブロッコリーが登場したそうで、
その時、先生から背中を押してくれた一言があったようです。
「ブロッコリー食べるとかっこよくなるんだって!」
その一言が、息子君の心に見事にヒットしたらしく…、大成功!
食べられた瞬間、周りの先生たちにも
「本当だ!かっこよくなってる!」
「すごいね!食べられたんだね!」
と褒めてもらったようで、帰り道も満面の笑顔。なんて平和で、やさしい世界なんだろう…と母は先生が神々しく見えてしまいました。
家に帰ると、息子君は誇らしげに胸を張って
「ブッコロリー食べられたよ!かっこよくなったでしょ?!」
と、報告してくれました。

無理なく、楽しく、息子君のペースで進む野菜との冒険
食べられた日が日が特別な成功体験になって、本人の自己肯定感につながる。
この小さな積み重ねの先に、「食べら見ようかな」という一歩が育っていくんだなと感じた瞬間でした。
野菜との冒険はまだ続くけれど、無理なく・楽しく・息子君のペースで進んでいけたらと思っています。
今回は冒険の、小さくも大きな大きな一歩に感じた出来事でした。




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