以前、私は海外のハロウィンを体験したことがありまして…。その時から私の中でハロウィンはちょっと特別な行事になっています。
海外で体験した、忘れられないハロウィン
その時のハロウィンは、マンション全体でハロウィンイベントを企画してくれていて、住人みんなで仮装して、子どもたちはお菓子をもらいに部屋を回るスタイルでした。
あるおうちでは、ドアをノックすると…
少しだけ隙間が開いて、怖い音楽が聞こえてくるんです。部屋の中は暗くなっているようで、暗闇からにゅっと真っ赤な爪の魔女の手が伸びてきて…

子ども達は思わず大きな声で「トリックオアトリート!!!」と叫んでしまうんです。そうすると、その手からそっとお菓子が差し出されて、しっかりお菓子はもらってダッシュで逃げる子ども達。
怖さと驚きと笑いが入り混じるあの雰囲気。
“おばけを遠ざける”のではなく、“混ざってわからなくしてしまう”というハロウィンの由来にも、なんだか人の面白さを感じて、私はその文化がとても好きになりました。
そして今、母になってからは、子ども達と過ごすハロウィンが毎年の楽しみになっています。
3回目の手作り仮装と、成長のサイン
息子が生まれてからは、仮装衣装も手作りするようになりました。
3年目の今年は、娘ちゃんは大好きなゲームキャラクターに、息子君は恐竜番組に登場する“博物館の職員さん”に変身しました🦖

手作り仮装は半年前くらいから準備が始まります。
娘ちゃんとハロウィンに何になりたいのか相談して、何色のどんなグッズがあったらいいかな、なんて話をしてみたり。(作るのはほとんど私なんですが、都度娘ちゃんの厳しいチェックが入ります。)

そんなハロウィン間近の夜の事。
私が「〇〇(キャラクター)ってわかってくれたら、ちょっと嬉しいよね。」と言うと、娘ちゃんが軽く怒ったような様子で言ったんです。
「ちょっとじゃない。すごくなの!すごく嬉しい!」と。
その言葉に、胸がぶわっと温かくなりました。
学童期の子どもが見せる“評価されたい”気持ち
学童期に入ると、子ども達は“成果”や“評価”といった、客観的な価値を少しずつ意識し始めます。
好奇心が伸びるこの時期は、「うまくできた」「わかってもらえた」「すごいって評価された」という経験が、次のやる気につながる時期でもあります。
娘ちゃんの「すごく嬉しい」という言葉には、母と一緒に考えて作り上げたものが「認めてもらえたらいいな」という、その年頃ならではの思いも込められていたのかもしれません。
助産師として、母として感じたこと
今回の娘ちゃんの言葉には
「自分の好きな世界を形にできた嬉しさ」と「それをお母さんと一緒に作れた誇らしさ」が詰まっていたように感じました。
最初は私がしたくて始めたことでしたが、それが娘ちゃんの楽しかった思い出一つであり、成長の小さな小さな糧の一つとして、大切な時間になってくれたのかなと思いました。
特別なハロウィンがまた一つ特別になった一日でした。



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