寝顔にほっこり。赤ちゃんの世界を思い出す朝。視力、匂い、肌で感じる安心。

助産師ママの子育てメモ

ある日、母が先に目が覚めました朝のこと。
息子君も娘ちゃんもまだ熟睡中。そっと布団から抜け出すと、ふと子育て一人目の娘ちゃんを育てていた頃を思い出しました。
当時はまるで忍者のように、物音を立てずに退室する技を駆使。
娘ちゃんの寝息を確認しながら、そーっと、そーっと動く毎日。乳児期はほんの少しの音でも目を覚ましてしまうことも多く、「やっと寝た!」と思った矢先に泣き出してしまうこともしばしば。
あの頃は寝不足と隣り合わせの毎日でしたが、今思えばその小さな寝顔を見る瞬間が、何よりの癒しでした。

枕を抱いて眠る息子君の寝顔

しばらくして「そろそろ起こそうかな?」と寝室をのぞくと、息子君は母が使っていたまくらを大事そうに抱えながら眠っていました。
どうやらその柔らかさと匂いで、まくらを母と勘違いしているようでした。
安心しているような、幸せそうな寝顔に、笑みがこぼれました。

もう今の息子君は、赤ちゃんとは呼べない年齢ですが、寝顔を見ていてふと思い出したのが、抱っこして寝かしつけをしていた頃の、生まれて間もない息子君の姿でした。

赤ちゃんの感じる世界

お産を取り上げさせていただいていた頃、ご家族に
「赤ちゃんってどのくらい見えているんですか?」と、よくご質問をいただくことがありました。

生まれたばかりの赤ちゃんの視力はおよそ0.01~0.02程度。
顔を近づけて15~20㎝ほどの距離で明るさがわかったり、輪郭がぼんやりとわかる程度。15~20㎝というのが、ちょうど、授乳の時のお母さんの顔があるくらいの距離になります。

つぶやき
つぶやき

まだまだこれから発達していく赤ちゃん。お母さんの乳首の色が濃くなるのも、赤ちゃんが見つけやすくするためという考え方もあります。お母さんの体も赤ちゃんのために沢山の変化をしているんですよね。

そのため、赤ちゃんは目で見える情報だけではなく、嗅覚、触覚もしっかり働かせてお母さんの匂いを嗅ぎ分けたり、肌の温もりや抱っこしてくれた人の心拍のリズムを感じ取ったりと、五感を使って少しずつ世界を広げていきます。
だからこそ、体が触れ合う時間は子供にとって言葉やそれ以上に大切なコミュニケーションになるのかなと思います。

安心は「感じる力」から始まる

息子君が枕を抱きしめて眠る姿を見ながら、そんな赤ちゃんの頃の記憶が重なったような気がします。
言葉で確かめる「安心」ではなく、体が覚えている感覚の世界の安心。
子ども達はあっという間に成長してもどこかにその、「安心の感覚」を残しているのかもしれません。




そして、母としては、そんな寝顔をみて、「いつの間にこんなに大きくなったんだろう」と、少し胸がきゅっとしてみたり。
…とはいえ、こんなに枕のように私…ふわふわ?だったけ?
最近、体重を過去最高値更新してしまっていました。朝のほっこりタイムに癒されつつ、少し減量しないと体が重いなー・・・!と感じております(笑

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